Q：移住者の木内様と株式会社ヒーテック様、それぞれ自己紹介をお願いいたします

木内様：木内 拓未です。現在は須坂市で妻と息子、娘の4人で暮らしています。
元々長野県出身で高校までは長野市で生活していたのですが、大学進学をきっかけに東京に引っ越し、そのまま東京の酒類販売会社に就職しました。
その会社で約5年働きましたが、2022年に須坂市へUターン移住で戻ってきました。
長野県へ移住を決めたきっかけですが、実は妻も長野県出身で、妻とは以前から「いつか長野県へ帰りたいね」という話はしていたのですが、１人目の子供が生まれてから子育ての環境について考える機会が多くなり、より移住への思いが強くなったんです。
例えば、僕も妻も元々登山やスノーボードが好きで、東京でも家族で高尾山に登ったり近所の小さな公園に子供たちを連れて行ったりしていましたが、やはり東京は子供と一緒に気軽に行けて遊べる場所が少ないな、と思います。
その後、２人目が生まれたタイミングで、「やっぱり子供を育てるなら長野の方がいいよね」と改めて思い、本格的に移住に向けて動き始めました。
移住の一番大きなきっかけは子育ての環境ですが、長野県なら家族みんなで趣味の登山やスノーボードも思いきり楽しめるだろうな、と思ったのも理由の一つです。

左：木内さん　右：滝澤さん

滝澤様：当社は、昭和32年に金属熱処理事業として創業し、現在社員は約30名です。
金属熱処理加工業とは、お客様から金属を預かり材質や用途に応じた熱処理を行ってお客様に返す仕事で、我々は「金属や鋼に魂を入れる仕事」で無くてはならない業種だと自負しています。現代の刀鍛冶です。
熱処理加工前の金属はただ硬いだけで強度が低く、そのままでは素材として利用できません。そこに熱処理を加えて硬さや粘りを求めると、硬さ、強靭性が高まり様々な用途で使用できるようになります。
例えば、日常で使用する包丁やハサミ、産業用で用いられる金型や産業車両・建機のピストン部分など、世の中のあらゆる部分で熱処理された金属が使用されています。

Q：木内様、ヒーテック様がマッチングサイトを知ったきっかけは何でしょうか？また、木内様はヒーテック様のどこに惹かれて応募したのでしょうか？

木内様：移住を検討し始めたころ、たまたま銀座で長野県への移住相談会をやっていることをSNSで知り、相談に行った際に須坂市の移住担当の方からマッチングサイトを教えていただきました。
ヒーテックに転職したきっかけですが、私が長野市出身で妻が須坂市出身だったことから移住先と転職先を長野県の北信地域で探したのですが、いくつかの候補の中で前職の経験が活かせる営業職を募集していたのがヒーテックです。
当時、熱処理の知識は全くありませんでしたが、ネットで熱処理に関して色々調べていくうちに業務内容に興味が湧き、一度お話を聞いてみようと思い面談と見学の相談をさせていただきました。

滝澤様：マッチングサイトの存在は、須坂市の職員の方から教えていただきました。
当社では、以前からハローワークや須坂市の求人で人材を募集していたのですが、その件で職員の方と話している中で「県でもこういったサイトがありますよ」と教えていただいたのがマッチングサイトです。
より広い範囲で募集をかけられる県のマッチングサイトも活用すれば、応募が来る確率もより高くなるだろうと考えて掲載をお願いしました。

Q：木内様の移住後の生活の変化や、またヒーテック様における木内様の入社後のご活躍についてお聞かせください

木内様：長野県に移住してから、休日に家族で出かける機会と選択肢が増えました。
秋は根子岳へ登山に行って子供たちとお昼ご飯を食べたり、冬はスキー場のキッズパークで子供たちと雪で遊んだりと、特に自然の中で遊ぶことが多いです。
また、東京ではアパートだったのですが、長野県に来てからすぐに家を建てました。広い家や大自然の中で子供たちをのびのびと育てるのが移住の大きな目的だったので、叶えられてよかったなと思います。
他にも、前職はお酒を扱っている関係でお客様も飲食店が多く、それに合わせて会社の始業時間も昼の12時頃から深夜までというケースが多かったのですが、今は夜に早く帰れるようになり、子供たちとの時間が取れるようになりました。
元々長野県の人間だったこともあり、移住して困ったことは今のところほとんどありません。強いて言えば、東京では車の運転をほとんどしなかったので、雪の日の運転がまだ少し怖いくらいでしょうか。
ただ、子供は雪が降ると大喜びしています。冬は毎日天気予報を見て、「今日は雪降らないねー」なんて言っています。

滝澤様：20代で当社に来てくれたことも大変ありがたく感じていますし、真面目でコツコツと物事を進める姿勢は頼もしいなと感じています。
熱処理の世界は奥が深く、お客様の要望を聞き、こちらからより良い提案をするためには多くの知識が必要です。
また、今まで彼が関わってきた仕事や人たちとは大きなギャップがあると思います。
そんな前職とまったく異なる環境の中で、彼は非常に頑張ってくれています。
今も悩みや苦労は多いと思いますが、きっと彼なら持ち前の真面目さで乗り越えていくんだろうな、と思うと今後が非常に楽しみです。

Q：木内様、ヒーテック様、実際にマッチングサイトを利用した感想や良かった点などをお聞かせください

木内様：マッチングサイトは、北信や南信など移住を希望している地域別に企業が探せて便利だなと感じました。
また、掲載企業の多くは移住支援金の対象になっているので、気になる企業が支援金の対象かどうかを気にしなくていい点も良かったです。
今回いただいた支援金は、新居の契約金に使わせていただきました。
長野県に移住したら、絶対に家族で楽しく暮らせる家を建てようと決めていたので、移住支援金は本当にありがたかったです。

滝澤様：企業としては、やはり人材の確保に役立つ点が第一です。
特にUターンで県内に戻ってきてくれる人材は長野県に所縁のある方たちなので、企業や地域に根差してくれる可能性が高いのではないでしょうか。
いい人材が長く長野の地に留まってくれる。これは企業にとっても地域にとっても大きな財産です。
また、マッチングサイトを利用すると県外から人材が入ってきますが、県外の企業で揉まれてきた経験のある人材が入ることで、社内に新しい血が入り企業が活性化します。
会社をPRできた点も良かったのではないでしょうか。公的な機関に掲載されるというのは、会社の信用につながります。
信用のある企業であること、そして移住支援金の対象企業であることは、人材が安心して応募できるかどうかの大きな判断材料になります。
良い人材を募集している企業にとっては、大きなメリットになるのではないでしょうか。

Q：木内様、ヒーテック様の今後の展望、目標についてお聞かせください

木内様：プライベートでは子育てを頑張って、この長野の地で家族仲良く、楽しく過ごすのが最優先の目標です。
今年はキッズパークでの雪遊びでしたが、来年の冬は子供たちに本格的にスキーやスノボを教えて、家族みんなで雪を楽しもうと思っています。
仕事面ではまだまだ経験不足や知識不足を実感していますので、今後も勉強を怠らずどんなお客様にもきちんと最適な提案ができる営業を目指します。

滝澤様：全社員に言えることですが、当社に入社してもらうということは、その人の人生を預かるということです。
そのため、社員が安心して働けるようきちんと会社運営を行っていくのが代表としての責務だと考えています。
今後は、軸である熱処理の仕事を今まで通りしっかりとやりつつ、同時に世の中の変化に合わせて熱処理の技術、経験、知識が活かせる仕事を展開できればと考えています。
そのために必要なのはやはり人なので、事業展開に応じた人材を募集していく予定です。

Q：木内様、ヒーテック様、今現在長野県へ移住を検討している方に一言お願いいたします

木内様：自分は以前から漠然と移住したいと思いながらも、なかなか一歩が踏み出せませんでした。ですが、思い切って一歩踏み出した結果、思い描いていた理想に近い移住生活が手に入りました。
なので、迷っている方は移住支援相談会に行ったり、マッチングサイトを使ったりして「第一歩を踏み出してみる」ことが大事なのではないでしょうか。
長野県は自然豊かで子供ものびのびと育てられますし、四季を感じながらのんびりと暮らせます。また、スキーや登山といったアクティビティも気軽に行けて思いきり楽しめる、非常に魅力的な県です。

滝澤様：その人の人生にかかわるので、気楽に移住してきてほしいとは言えません。移住すれば給与面や生活様式もがらりと変わるため、よく考えて決断してほしいと思います。
ただ、熟考の上で移住するのであれば長野県、特に須坂市は素晴らしい場所です。学校も病院もスーパーも多くて便利ですし、2025年には大型ショッピングモールもできて、さらに便利で活気のある市・街になると思います。
家賃や地価は安く、車があれば長野市もすぐに行けますし東京へのアクセスも良く、住みやすい条件が揃ったコンパクトシティです。特に子育てのしやすさに関しては、長野県の中でも最高の環境の一つではないでしょうか。

長野県への移住をお考えの方は、希望の地域ごとに探せて、支援金対象企業も多く掲載されているマッチングサイトを活用してみてはいかがでしょうか。ヒーテック様のような、働きやすい地元の企業が必ず見つかるはずです